記憶力・見当識(現在の年月や時刻、自分がどこにいるかなど基本的な状況把握のこと)などの認知機能がなんらかの原因で低下した状態を指します。進行により徘徊・暴言・妄想などの周辺症状が出現することがあります。
主な認知症にはアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症があります。
治療
アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症により失われた認知機能自体を取り戻すことは現在の医学では非常に困難です(アルツハイマー型認知症では認知機能にもある程度改善が見込めますが、進行そのものを止めることは出来ません)。
しかし、徘徊・暴言・妄想などの周辺症状は治療可能ですし、脳血管性認知症では新たな脳梗塞や脳出血を予防することも重要になります。
また、認知症の治療ではご家族の介護の負担も大きな問題となります。介護疲れから不眠症、うつ病となられる方も非常に多いです。
認知症には公的なサービスも多く用意されています。ご家族だけで抱え込まず、是非ご相談ください。